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NY発 企業&エージェンシーレポート

米国のクリエイターは今、生活者の分析データの供給を期待している

Wunderman

データドリブンマーケティングが主流となりつつある米国では、広告会社の取り組みも進んでいる。ツアーでは社内にデータサイエンティストを抱える大手エージェンシーのWundermanを訪問。取り組み事例・組織体制をレポートする。

High、Low、No
自動化すべき仕事を明確化
―Wunderman

日本でもビッグデータへの関心が高まるが、国内では一貫した流れの中でデータサイエンティストとマーケター、クリエイターが協働する体制にまでは至っていない。

一方、「社内外の様々な得意領域を持つデータサイエンティストと戦略プランナーが協働することが当たり前」(Ys and Partners 結城彩子氏)。という米国のエージェンシー。

視察先の一社、Wundermanでは、すでに「10年以上、データサイエンティストと戦略やクリエイティブの担当者が、密接な関係をもって業務にあたってきた」(Chief Analytics Officer Slavi Samardzija氏)という。同社でデータを基にした戦略立案・ソリューション提供を行う、データ&インサイトの部門には効果測定・市場統計・生活者インサイトなど、それぞれの領域の分析の専門家と、ストラテジスト、プランナーなどのマーケター、営業担当者、そしてデータインフラを構築するプログラマーなどが在籍している。「クリエイターはプロジェクトに参加する時点で、市場データや生活者インサイトなど、分析データの供給を期待している」(Samardzija氏)。

また部署内にプログラマーが在籍していることもポイントだ。同社では、135のカスタマーエンゲージメントのプラットフォームを保有。さらにIT企業と連携しツール開発に取り組むことで、処理作業の自動化を進めている。その背景には、クライアントの課題解決に向けた、Wunderman独自のアプローチ方法がある。

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