ネット上で常に話題の中心になる企業。通常であれば、社内の理解が得られずに、実現までこぎつけそうにないユニークな企画を実現できる企業は、何が違うのか。常にニュースを発信し続けるドミノ・ピザ ジャパン、ライフネット生命保険の2社に話を聞く。

(左から)
岩田慎一(いわた・しんいち)
ライフネット生命保険 マーケティング部 部長代行
大学卒業後、テレビ番組制作、プロモーション企画、WEBマーケティング会社での経験を経て、ライフネット生命保険に入社。現在は広告施策(オンライン・オフライン全般)の企画・運用を担当。
池田健二(いけだ・けんじ)
ドミノ・ピザ ジャパン 執行役員 マーケティング部長
大手外食チェーンを経て1988年にワイヒガ・コーポレーション(現ドミノ・ピザジャパン)入社。店舗オペレーションを運営する営業部門の責任者から、2002年より広告宣伝・プロモーション・商品開発・お客様相談窓口といった全社のセールス活動を支えるマーケティング部門の責任者を務める。2010年より現職。
思いついた時にやるタイミングが重要
池田▶ 当社では2003年からECを開始。当時は売上に占める割合が5%未満でしたが、現在はネット経由の注文が半数を占めます。こうした状況から「ネットが主流になっていく」と確信し、デジタルの世界で先頭集団を走る企業になって、それによってブランディングをしようと方針を決めました。2013年の夏にテレビCMを再開しましたが、それまでは06年からテレビへの出稿をやめ、デジタルに集中投下。ネット広告も打ちますが、バズを起こすニュースをつくるということにも力を入れてきました。