自校に優秀な学生を招き入れるため、卒業生からの支援を増やすため...。大学はいかに情報を発信し、ブランド価値を高めていくべきか。

産学連携の取り組みを強化している同校。写真は、竹本油脂とのコラボレーション商品開発に向けた会議の様子。
1949年に椙山女学園初代学園長・椙山正弌氏が開学した椙山女学園大学は、2014年で開学65周年を迎える。日本の女子大学の中では最多の7学部を擁し、幅広い専門領域の中から学生が自分の適性を見つけ、能力・感性を磨くサポートができる環境を目指している。「学生の興味・関心、やる気に火をつけ、大学を『自分自身にこんな可能性があったのか』と気づくきっかけを与える場にしたい」と椙山女学園 企画広報部広報課課長の北島和徳氏は話す。
特に目立つのが、産学連携の取り組みだ。企業と連携した研究・教育活動は多くの大学で実施されており、コラボレーション商品の開発などの事例も増えてきているが、同校ではその数の多さに驚く。特に2013年には、業種・業態を超えていくつもの企業コラボを実現させた。たとえば最近では、生活科学部管理栄養学科の学部生と生活科学研究科食品栄養科学専攻の院生が、地元・星が丘の百貨店「星ヶ丘三越」とのコラボ弁当を開発。「食」を通じて星が丘の活性化を目指す取り組みの一貫として実現したもので、学生・院生がメニュー提案した弁当を11月6~10日の期間限定で販売した。
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