生活者参加型という意味で、ラジオは昔からソーシャルメディア的だった。ソーシャルメディアとも親和性が高いマスメディアでもあり、そこと融合・共存することで新しい可能性は広がる。ラジオのポテンシャルについて佐藤氏に聞いた。
佐藤尚之 (さとう・なおゆき)
1961年東京生まれ。ツナグ代表。電通モダン・コミュニケーション・ラボ主宰。公益社団法人「助けあいジャパン」会長。ソーシャルメディアを中心とした次世代ソリューションを扱うコミュニケーション・ディレクター、クリエイティブ・ディレクターとして活躍。代表作は「スラムダンク1億冊感謝キャンペーン」「星野仙一優勝感謝新聞広告」「NECショートフィルム『it』」など。JIAAグランプリ、新聞広告賞グランプリ、広告電通賞金賞、ACC賞など受賞多数。著書に『明日の広告』『明日のコミュニケーション』(共にアスキー新書)などがある。
ソーシャルメディアとの相性が抜群
まるで友人との会話のように、パーソナリティやナビゲーターが耳元で囁くように聴こえるラジオは、もともととてもソーシャルメディア的だし、人と人とのつながりで情報が広がる現在のソーシャルグラフのプラットフォームと相性がいい。一周回ってラジオに大チャンスな時代になったと思う。はがきで参加し、発言し、それが読まれ、ときには電話でやり取りをする。生活者参加型という意味で、ラジオは昔から本当にソーシャルメディア的だった。
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