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仕事を発注したくなる制作会社とは?

ジェーシービーの販売促進企画部に聞いた「制作会社に発注する際に重視する条件」とは?

ジェーシービー

販促ツールやWEBなどの制作を依頼する際、何を基準に広告制作会社を選定したらいいのか?広告主は図りかねている。広告会社とは違い、広告制作会社は全国に数多くあり、扱うジャンルも規模もそれぞれ異なる。このコーナーでは企業の担当者が何を重視して選定しているのかを聞き、そのポイントを紹介する。

パートナーポイントキャンペーン
JCBが推進するパートナーポイントプログラム(Amazon.co.jp でOki Doki ポイントが1ポイントから利用できるサービス)のキャンペーン(2013年10月で終了)の訴求を動画広告で実施。静止画によるバナー広告のCTRに比べて3倍以上の結果が出、「いい意味でJCBらしくない広告」と社内外の反響も大きかった。「このような効果を出せたのは、制作会社のクリエイティブディレクターやデザイナーと直に話し合うことで、企画意図をチーム一丸で共有し、なおかつ制作会社の最新の知見を融合できた結果と考えている」(大串氏)。

JCBではこれまで、主に次の視点で制作会社を決めることが多かった。 (1)コスト面の比較、(2)提案時のデザインサンプル、(3)提案内容の具体性。これらの視点も当然重要ではあるが、それぞれで次のような課題もあった。(1)制作会社と自社の役割分担が曖昧になり、直接かかる費用以上にリソースが取られ見えないコストが増大してしまった。(2)デザインサンプルはいいと思っていたがそのデザインに至った理由が曖昧であり、打ち合わせを重ねるうちに単調なものに落ち着いてしまった。(3)具体的な提案であったが、担当者まで共有されておらず、提案時とはかけ離れたアウトプットが提示された、など。成功した例もあるが、その多くは、提案されたときの内容がアウトプットまで一貫している場合が多いことに気づき、上で紹介したパートナーポイントプログラムキャンペーンの好例に繋がったと考えている。

パートナー企業への期待について販売促進企画部の大串昌博氏はこう語る。「当社は社内にデザイナーもディレクターもいませんので、とても頼りにしています。流行を押し付けることなく、当社の立場にたちつつも、1カードユーザー(JCBに限らず)としての視点でどのような手法やクリエイティブが良いのかを提案から制作まで行っていただけると嬉しいです。その上で、営業から制作者までが一丸となって良質なコミュニケーションをつくれる関係を築いていけるのが理想です」。

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