
イラスト/蛭子能収
クレージーキャッツをはじめとする東宝の娯楽映画を収めたDVDマガジンに、毎号コラムを寄せているのだが、先日「クレージーの怪盗ジバコ」という作品を眺めていて、面白い看板が目にとまった。怪盗役の植木等が東京タワーに現れるシーン、展望台の窓の脇に、ずらーっとケロリンの突き出し看板が並んでいる。黒地に黄色でケロリンと記したデザインは、なんとなく見憶えがある。1967年のこの映画は、僕が小学5年生の頃のもので、オンタイムでも観た印象がある。
ケロリンの広告といえば、もう20年近く前のことだったと思うが、確か出張で行った大阪駅の階段にケロリン、ケロリン、ケロリン、ケロリン...と、商品名の看板が掲示されていた。あの各段の側面にあたる部分である。昇るとき、ちょうど視野に入る場所で、思わずウマイ!と思った。大阪駅からはもう消えてしまったはずだが、どこかに場所替えして、ケロリン連射攻撃は展開されているのかもしれない。
そして、忘れてはいけない。ケロリンのユニークな広告といえば、なんといっても風呂桶である。近頃は東急ハンズあたりにも、山積みされて売られている。こないだ売り場を覗いてみたら、ケロロ軍曹のキャラをあしらったコラボ商品が置かれていた。どうやらこれは、ケロリン桶の誕生50周年を記念した企画らしい。
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