当社が開発・運営するスマートフォンきせかえコミュニティアプリ「CocoPPa(ココッパ)」が世界的に急成長を遂げている。ここでは「CocoPPa」が急成長した背景にあるコミュニケーションの変容と、フィーチャーフォンからの転換について説明したい。
日本生まれアメリカ育ち
「CocoPPa」は2013年9月末に1500万ダウンロードを突破し、スマートフォンのきせかえアプリとして圧倒的な支持を得ている。2012年7月に「あなたのスマホをもっとかわいくするグローバルなスマートフォンきせかえコミュニティ」としてリリースされたもので、iPhoneの壁紙とアイコンを任意の“かわいい”画像に変更することができるサービスである。“グローバル”とうたっており、日本語以外にも英語、中国語繁体字、韓国語の計4カ国語に対応させてスタートすることになった。
リリース当初は月に5万ダウンロード程度だったが、サービスインから半年後の2013年1月に状況が変わり始める。中国のあるレビューサイトにて「CocoPPaではiPhoneでもアイコンを変更できる」と紹介された。これが世界で1500万ダウンロードを達成するきっかけになる(図1)。
アジア圏を中心にダウンロード数が伸び始め、その後アメリカで大きく躍進。Instagram、Pinterestといった画像共有サービスやブログサービスのTumblrでは、「CocoPPa」によってかわいらしく変更されたiPhoneのホーム画面が次々とアップロードされ始めた。
その投稿を見たユーザーが「どうやるの?」「かわいい!」など、「CocoPPa」外のサービスで「CocoPPa」について盛り上がるコミュニケーションが発生し始めたかと思うと、YouTubeでは機能を紹介する動画が次々とアップロードされ、若年層の女性を中心にダウンロードを重ねていった。
最もダウンロード数が伸長した2013年3月には月間330万ダウンロード超となり、この月には、ゲームを除く全世界のアプリダウンロードランキングで9位に。マイクロソフト社のSkypeをも超えるダウンロード数を記録する。1日に2000弱のダウンロードだった日本発のアプリは日に10万以上ダウンロードされるアプリへと変貌を遂げた。