販促ツールやWEBなどの制作を依頼する際、何を基準に広告制作会社を選定したらいいのか?広告主は図りかねている。広告会社とは違い、広告制作会社は全国に数多くあり、扱うジャンルも規模もそれぞれ異なる。このコーナーでは企業の担当者が何を重視して選定しているのかを聞き、そのポイントを紹介する。
MONEYKit(ソニー銀行)
http://moneykit.net/
リニューアルプロジェクトは、3つの視点から効果検証を実施。(1)第3者企業によるサイト評価(2)ユーザー評価(3)アクセスログ解析。上記3つの視点、すべてにおいて改善効果が表れた。とくに第3者企業によるサイト評価では、事前に注力テーマとしていた「残高を起点としたサイト構造」に関連する評価項目で大きな改善が見られた。また、リニューアル後に発表されたGomezオンラインバンクランキング評価において、リニューアル前に一番評価が低かった項目である「サイトの使いやすさ」は6位(前回)から2位(今回)にまで向上する結果につながった。
ソニー銀行は、事業の根幹であるネットバンキングサイトの全面リニューアルを進めるにあたり、パートナー企業のコンペを行った。6項目の総合評価から選定【(1)企画提案力(2)総合的なデザイン力(3)実装力(4)プロジェクトマネジメント品質(5)企業力[企業の信頼性](6)コストパフォーマンス】。項目毎の軽重により、全体評価におけるウェイト配分をルールとした。「1つの領域だけで判断するのではなく、業務領域のバランスから選ぶことで、結果としてプロジェクト当初に起案したビジョン、提供価値、注力テーマに基づいた形のサイトを具現化できたと思っています」と営業統括部マーケティング担当シニアマネージャーの中路宏志氏は語った。
日々の中小規模単位での継続案件とゼロスクラッチから全体を組み立てなおす案件では、パートナー企業もプロジェクトメンバーも選ぶ視点を変える必要がある。実現性とスケジュールばかりを優先し、現状あるサイトに建て増しをするアイデアしか出ない場合もあるからである。
パートナー企業に期待することについて中路氏はこう指摘する。「社内にはない“新しい価値を生み出す視点・発想力”とプロジェクトに参画する想いの強さ・参画メンバーの魅力です。そして、実現するためには関連する全ての業務領域でのバランス力の高さとプロジェクトを一緒に推進できるプロジェクトマネジメント品質であると考えています」。
- 新しい価値を生み出す視点・発想力
- プロジェクトに参画する想いの強さ・参画メンバーの魅力
- プロジェクトを一緒に推進できるプロジェクトマネジメント品質
制作会社に求めること
継続案件とゼロスクラッチから全体を組み立てなおす案件では、パートナー企業もプロジェクトメンバーも選ぶ視点を変える必要がある。パートナー選びは6つの総合評価から判断している。