テレビCMから企業名、想起できますか?国内の宣伝費上位企業39社を対象に、過去半年間に流れたテレビCMの想起率、およびそのCMから企業名想起できたサンプル数を1カ月ごとにリサーチ。これにより企業ブランドの想起率を算出。さらに、特に注目したい1社の半年間の平均値の推移を検証します。
アップルならではのシンプルかつおしゃれなCM
アップルジャパン iPhone 5c 「Plastic Perfected」編
今回はCM想起数で前月から62ポイントアップとなったアップルジャパンを取り上げます。9月10日に米アップルよりiPhoneの新機種「iPhone 5s」「iPhone 5c」が発表され、日本国内では今回からエヌ・ティ・ティ・ドコモが新規参入することもあり、大きな話題となりました。
日本国内で販売が開始された9月20日、アップルジャパンは「iPhone 5c」のテレビCM「Plastic Perfected」の放映をスタート。「iPhone 5c」の特徴である、ポリカーボネイトを採用したカラフルな背面を立体的に見せたCG映像となっています。シンプルな映像にカラフルさが際立つ内容となっており、ナレーションがなく、BGMのみのCMでありながら、多くの想起を獲得しました。
想起者の属性を見ると、男性57%、女性43%でやや男性の想起が多く、年代別では、男女ともに30代が最も高く、次いで、20・40・50代と幅広い年代から想起されています。
「カラーバリエーションを新作の見どころとしているので、良いCMだなと思う」(30代男性)、「iPhoneの新製品のカバーがプラスティックで出来上がっていく様が美しく表現されている」(60代男性)、「さすがアップル、どこをとってもセンスが良い。特に音楽が良い」(30代女性)、「初めて見た時は何だろうと不思議に思った。映像が進むにつれてiPhoneだと分かった。不思議な動きをする物体が興味を引く」(60代女性)などの声が挙がっています。
今回のドコモ参入によって、ソフトバンク、KDDIと大手携帯キャリア3社のiPhone販売が揃い踏みしたことで、年末に向けての国内スマホ市場の顧客争奪戦にますますの過熱が予想されます。
※コミュニケーションデータシステム(CDS)が行う、1週間単位で記憶・印象に残っているCM調査(関東130万人のモニターから毎週1200人を抽出)から分析。