赤城乳業は9月10日から22日まで、今春リニューアルしたアイス「ドルチェTime」のテレビCMを放映した。元オリンピック選手によるシンクロナイズドスイミングとCMソングが視聴者にインパクトを与え、売上は前年比250%を達成した。
東京五輪決定後のタイミング見据え、元オリンピック選手をキャスティング
「クラシックショコラ」を持つのはシドニー五輪シンクロチーム銀メダル、アトランタ五輪シンクロチーム銅メダル保持者の藤井来夏さん。「スイートポテト」は日本選手権などに出場し、現在は藤井さんのプロチームに所属する奥井令子さん。
商品認知度も10ポイントアップ
2009年に前身となる「デッカルチェ」として発売された赤城乳業の本格スイーツタイプのアイス「ドルチェTime」。今春に現在の商品名にリニューアルして以降、「シンクロ」編は2本目のCMとなる。スポットで1800GRPを投下したほか、同一のクリエイティブでJR山手線のステッカー広告を11月上旬まで実施している。
制作陣は同社の「ガツン、とみかん」などでもユニークなCMを手掛けてきた電通東日本・電通関西支社のチームで、「赤城乳業と相性がいい。限られた広告予算の中で毎回、確実な成果につながっている」と「ドルチェTime」のマーケティングを担当する船木恵介氏は説明する。今回も9月後期のCM好感度ランキングで8位にランクイン、売上は前年比250%を記録した。
同社が6月中旬に実施したオリエンで最も強調したのは、「商品の認知度を高めたい」という点。また放映開始日となる9月10日は2020年夏季オリンピック開催地の決定直後となる点を踏まえ、スポーツに関連する企画にしたいという方向性を示していた。
その結果、提案された複数案のうち「巨大な『ドルチェTime』を担いだシンクロ選手による、華麗な足さばきを水中から捉える」という案が採用された。このビジュアルのインパクトと、プロデューサーの津秋武稔さんによる「チェッチェッチェッ、ドルッチェ♪」という耳に残るCMソングが決め手となった。