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アドテック・ロンドンの会場には、「MADMEN vs. MATHMEN」の大きな看板。先鋭的な取り組みが多く出展。
感動の瞬間を捉えるのがメディアの仕事
9月10日、ロンドンでアドテック・ロンドンが開催された。会場には、「MADMEN vs. MATHMEN」の大きな看板。広告業界を描いたアメリカのドラマ「MADMEN」とアドテクを駆使する新たな広告マンを掛けた洒落。
インターネット広告市場は6億ポンド(約953億円)成長し、全広告費の約10%となった。日本に比べると4~5%程シェアは少ないが、先鋭的な取り組みが多いのがイギリス・デジタル広告の特徴である。また、BBCのiPlayerに他の民放テレビ3局が情報提供しているように、オンライン動画にテレビ・コンテンツが溢れている。アメリカの調査会社「eMarketer」によれば、イギリスのオンライン動画ユーザーは、人口の過半数を超え3400万人いるという。そして、動画広告の20%は、すでに自動で広告入札、出稿、ROI管理が行える「Programmatic Advertising」によるものだという。アドテックのセッションでBrightRollの幹部は、「動画広告のRTB(Real-Time Bidding)の件数が1年で3倍に増えた」と言っていた。「自動化(Automation)」や「Programmatic Advertising」は、アドテック・ロンドンでもキーワードであり、盛んに議論されており、データ管理と出稿を一元管理するDMP(Data Management Platform)も紹介された。メディアコムのセッションでは、「広告の潮流がオーディエンス・バイイングに変わっている。多様なデータから自社ターゲットを探し出すためにDMPは必要な機能となっている」と言っていた。