駅弁なびーJR東海ツアーズ
旅行をする方、仕事で出張をする方など、長時間電車で移動される方は多いかと思います。そんな乗車時間を楽しむためのアイテム(旅のお供的な存在)として、駅弁は年代・性別を問わず人気があります。
「駅弁なび」は、その名の通り、新幹線の駅で買える駅弁を検索できるアプリです。現在、東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線の停車駅35駅(+各車内販売)で買える約300種類の駅弁が掲載されています。掲載数もさることながら、検索機能が充実。路線・停車駅での検索をはじめ、お肉中心・幕の内などのお弁当タイプ、販売価格、カロリー、キーワード(加熱式、ヘルシー系)、といった細かな条件設定が可能で、ユーザーごとに好みに合った駅弁を検索することができます。
なかでも私がこのアプリが優れていると思うのは、その徹底した「顧客視点」にあります。お客さまの目的は、自分好みの駅弁を探して、購入し、食すことにあります。本アプリでは、実際に購入するために必要な「場所」の情報を提供しています。駅弁ごとに、取り扱い駅と詳細な場所案内(例:上りホーム:4・9号車付近)を記載しています。すなわち、ユーザーにとって、本アプリは単なるカタログではなく「購入のための支援ツール」となっているのです。
「列車の旅」を商品として取り扱う企業としては、旅の始まりにプランを提案するだけでなく、旅をしている道中をお客さまに楽しんでいただくことで、「旅の充実⇒満足度向上」につなげるということが非常に重要です。シンプルなアプローチではありますが、リアリティを持って、顧客満足度を向上させるという点で、企業としては模範的なアプリの活用方法だと思います。
竹下直孝氏ソニー プロフェッショナル・ソリューション事業本部 FeliCa事業部 FLO:Q室 室長2005年に"ウィジェット/アプリをメディアに!"をコンセプトとした「FLO:Qプロジェクト」を発足。2006年にはPCをプラットフォームとした企業向けのウィジェットASPサービスを開始。2010年末に、スマホ向けサービス「きせかえカレンダー」をリリース。これまでの累計DL数は100万、サービス提供企業数は100社を超えている。 |