情報が多いインターネット上だからこそ、ひと目で何を言っているニュースか分かるような工夫が施されている。
インターネットで読まれやすい言葉 ニュースのタイトルの場合
1.事実を過不足なく伝える
2.ひと目見ただけで、すっと理解できるように
例:前半7文字と後半6文字で2つに分ける 漢字を多く使いすぎない
3.読まれにくい堅い記事は、ユーザーにどう影響するのかが分かるようにする
4.実際のニュースを誇張し過ぎたタイトルにはしない
事実を過不足なく伝える
日本を代表するポータルサイトである「Yahoo! JAPAN」の月間ページビュー数は、2013年4月~6月の平均で 約530億PV( Yahoo! JAPAN独自調査)。そのトップページのセンターに設置され、今起きているニュースがすぐに把握できるコーナーがYahoo!ニュース「トピックス」だ。「トピックス」は、提携のニュースサイトから配信されるニュースの中から、スタッフが価値が高いと判断したものを厳選して掲載。1日に3500~4000本のニュースの中から約70本を選定し、トップページの枠に収まるようにタイトルを13文字以内にして掲載している。掲載されると、情報元のサイトはもちろん、合わせて掲載した関連リンクにも多くのユーザーがアクセスし、サーバーがダウンしてしまうことも少なくない。
13文字以内のタイトルが、より多くのユーザーの興味をひけるか否かの肝だが、そのタイトルはどのように付けられているのだろうか。ヤフー メディアサービスカンパニー編集本部リーダーの伊藤儀雄氏は、タイトルの付け方で最重要視している点を「事実を過不足なく伝えること」とする。「タイトルに盛り込みたい要素を挙げつつ、削っても問題ないものは何かを見極めています。例えば、この8月に、『都心、2日ぶりに30度下回る』というタイトルをつけたニュースを掲載しました。この場合、東京を入れなくても「都心」で意味は通じますし、30度を入れれば「気温」のことだと分かってもらえます。ニュース掲載時点で、世間の人がどう感じているかを考えながら調整しています。優先順位としては、そのニュース記事の"鍵"になるポイントを見つけ出し、その鍵を中心に補足していく。新聞のタイトルの付け方と似ているのではないでしょうか」。