世間から注目を集めるその道の「プロ」は、言葉の選び方・使い方も巧みではないか。NHK総合『プロフェッショナル 仕事の流儀』に登場するプロたちは、どういった点からその「言葉」を紡ぎだしているのだろうか。
自身を動かし、人をも動かす
NHK総合にて2004年から放送されている『プロフェッショナル 仕事の流儀』(毎週月曜22時)。第一線で活躍中の「プロ」に密着取材をし、その仕事の流儀に迫るドキュメンタリー番組である。番組の魅力のひとつが、要所でプロフェッショナルたちがつぶやく「言葉」の数々。仕事や人生に向き合う彼らのふとした言葉は、視聴者に強い共感を与える。強い言葉は、どのようにして紡ぎだされているのか。
これまで、200人以上を取り上げてきた『プロフェッショナル 仕事の流儀』のチーフ・プロデューサーである山本隆之氏は、プロフェッショナルな人たちが人を動かす言葉を持っている理由として、「仕事を軸に自分自身と向き合っているからではないか」と話す。また、彼らが発する言葉をあえて分類すれば、2つほどが挙げられるともいう。
ひとつは「自身を鼓舞するための言葉」だ。サッカーの日本代表の本田圭佑選手は、「信じることっていうのは、僕にとって希望なんですね」と話したという。
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