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米国広告マーケティング事情

最新SNS「Dubbler」でいじめ防止も、米NPOのソーシャルメディア活用

松本泰輔

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2年前にロサンゼルスで設立された、いじめに遭った子供たちを助けるNPO団体「Be More Heroic」のサイト。

ソーシャルメディアをマーケティングに利用しているのは一般企業だけではない。どちらかというとお堅くて、近代的なイメージをもたれないNPO(非営利団体)だが、実は多くの団体が積極的にフェイスブックやツイッターなどを活用し、成功を収めている。

活動資金5億ドルを集める

ガン患者とその家族・友人をサポートする団体「LIVESTRONG Foundation」(以下LS)は、寄付金募集やイベント告知などの手段としてソーシャルメディアを積極活用している。LSコミュニティ・マネジャーのブルック・マクミラン氏はソーシャルメディア活用において次の6つの留意点を挙げている。1)LSのミッションを展開する、2)ガンに関する幅広い知識を提供する、3)イベント参加者と支持者を勧誘する、4)意味のある会話でエンゲージする、5)助けを必要としている人にリーチする、6)ガンを克服した人に体験談を語ってもらう、である。

たとえば、知り合いの誰かがガンにかかり医療費が負担できないという話があがってくれば「みなさんで彼(彼女)を助けるにはどうしたらいいでしょうか。LSが現在、行っているファンドレイジング・イベントは次の通りです。みなさんも参加して資金を援助しませんか」と呼びかける。

LSの主な募金活動イベントとしては、マラソンやロードレースなどスポーツ・イベントがある。LS公認のチームを結成し、参加費を払って参加する。そしてそのチームのサポーターに寄付を呼びかける。アメリカではこのようなチャリティ・イベントに寄付すると税金控除になるため、1回につき10ドル、20ドルなど少額の寄付を年に数回行う人は多い。フェイスブックやツイッターでは「ガンと闘っている家族のためのTEAM XXを応援しよう」というポストがあちこちに見られる。

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