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米国広告マーケティング事情

Kマート「空耳CM」が大ヒット

松本泰輔

新たなSNSやテクノロジーなど、米国企業が取り入れ始めている最先端のマーケティング実例をレポートします。

4月10日にオンラインで公開されたKマートのCMはその可笑しさがウケ、またたく間にツイッターやフェイスブックなどを通じて世界を駆け巡った。最初の10日間にユーチューブだけで1300万回再生されたオンラインCM「Ship My Pants」のブレイクスルーの秘密を探る。

「Ship my pants」が空耳に

アメリカではアマゾンなどオンラインショッピングの売上が年々伸びており、ウォルマート、ターゲットなど大型ディスカウントチェーンが商業的に苦戦している。Kマートも2012年の売上は前年対比で3.7%ダウンし店舗数も2012年1月時点の1305から1221に減っている。同社は現在、プログラムに加入すると購入額に応じて配送代が無料になる「Shop Your Way Rewards」キャンペーンを展開中。欲しい商品が店にない時は配送センターから自宅へ直送してくれる。

このプログラムを告知するために開発されたのが今回のオンラインビデオCMだ。「欲しい商品が店になかった場合、店から自宅への配送を手配します」を強調した30秒CMのキーワードは「Ship my pants(ズボン配送します)」。店に来た客が「え?ほんと?ズボン家に送ってくれるの?ここから?」というと店員が「はい、配送の手配をします。ここで」「(家族に向かって)おい、聞いた?ズボン送ってくれるって?」「(奥さんと子供)ほんと?ここで?ズボン家に送ってほしい!」 というやりとりが始まる。英語ネイティブにとっては「Ship my pants」の「Ship」が空耳で「ズボンにウンチ(Shit)をお漏らしする」に聞こえるから大騒ぎ。たちまち「わー、これ笑えるから見て」と拡散がとまらなくなった。ここ数年目立ったキャンペーンを行ったこともなく、地味なイメージのKマートからこういうブラックユーモアのCMが出てきたところがまたインパクトを倍増させた。

Ship my pants」

「Ship my pants(ズボン配送して)」が「ズボンにウンチをお漏らし」に聞こえてしまうKマートの空耳CM。お父さん・お母さん・息子・おじいちゃん・おばあちゃん一家みんなで「ズボンにお漏らし」。若い女性は「タンスにウンチ」中年女性は「パジャマにウンチ」中年男性は「ベッドにウンチ」とどんな商品にもお漏らしするように聞こえてしまうためソーシャルメディアでバカウケし、バイラルビデオに。

ニュース番組で取り上げられ

ビデオがソーシャルメディアで騒がれ始めて2~3日後には各メディアがニュースとして取り上げ始めた。

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