仕事を発注したくなる制作会社とは?
企業の担当者は、販促ツールやWEBなどの制作を依頼する制作会社を、何を基準に決めたらいいか図りかねているという。なぜなら、制作会社はその数が多いうえに、広告会社と違い規模感も同様であるからだ。では、制作会社を選定する際、何を最も重視しているのか、企業の担当者に聞き紹介する。
vol.10 大阪産業創造館 篇
『Bplatz press』は、「中小企業の町、大阪が元気になるには、大阪人が頑張っていることを伝えるのが一番」という理念のもと、毎月発行している。
以前は、制作会社に媒体の着地点や企画の趣旨を理解してもらうのに相当苦労し、結果的にクオリティが下がるといった悪循環に陥ったこともあったという。しかし、何度も本気で話し合い、微妙なニュアンスも読み取れる信頼関係を築きあげた。「制作会社として会社単位というよりも、デザイナー、エディターといった個人とどの程度信頼関係が構築できるかが重要。受発注の関係にあったとしても対等に議論できるパートナーであってほしいと考えています」。
大阪市の中小企業、支援拠点として大阪市都市型産業振興センターが運営する大阪産業創造館では、中小企業のためのビジネス情報マガジン『Bplatz press』を(紙媒体+WEB)を発行している。
編集長である大阪産業創造館の山野千枝氏は、パートナーとなる制作会社を選定する決め手として「同じ着地点を共有できる信頼関係と提案力」を挙げる。
「『Bplatz press』は、大阪産業創造館のプロモーションツールとしての側面もあるため、当館のメインターゲットである中小企業経営者の利用促進にどうつなげるかが最大の課題です。最近、取材した方が自身のフェイスブックでWEB記事について発信してくれたことがきっかけで、サービスページのアクセスが伸びています。しかしこれは誌面記事のクオリティが高いから結果的にWEBでの効果につながっているのだと思います」。