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宣伝会議リージョナルサミットレポート

サンゲツ、事業構造の転換を目指す 長寿企業の理念体系刷新と実践

上田謙介氏(サンゲツ)

インテリア領域での事業を中心に展開してきたサンゲツグループは2024年、グループ会社の意見を反映する社員参加型で企業理念体系を刷新した。「空間創造」を通じて社会課題を解決していく企業として、事業構造の転換を図っている。

※本稿は2024年12月に開催した「リージョナルサミット」での講演をレポートします。

江戸時代の創業以降、高度経済成長期とともにトータルインテリア分野で成長を遂げてきたサンゲツ。壁紙、床材、ファブリックなど取り扱い商品の数は1万2000点を超え、現在も国内のインテリア事業において大きなシェアを誇る。その一方、少子高齢化や人口減少といった社会課題が深刻化する中、住宅市場は縮小傾向にある。こうした状況に対する危機感から、同社は数年前より事業領域の拡大と変革構想の推進に取り組んでいる。

3つの新たな事業展開

では具体的にどのような事業に取り組んでいるのか。同社の新たな事業展開は、大きく3つに分類される。1つ目が「事業領域の拡大」だ。現在、同社の売上の約8割を占める国内インテリア事業に加え、国内エクステリア事業にも進出している。2つ目が、「海外事業の積極展開」である。北米、中国・香港、東南アジア市場で、内装材料の製造・販売を拡充している。そして3つ目が、…

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