日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

           

人口世界一国家インドから先取り!PRのネクストトレンド

「2万2000以上の折り紙ボート」インドと日本をつなぐイベントPR

岩澤康一(Key Message International)

インドの国際PRイベントから見えてきた最新動向を紐解き、日本の広報担当者が活用できる知見と実践手法を解説します。

連載4回目の今回は、PRAXIS 2024とIPRN AGM 2024で発表されたものの中から、日本の折り紙を使ったイベントPRの事例を紹介します。

1000年以上続くインドの「バリヤトラ祭」

インド南東部、ベンガル湾に面するオリッサ州のカタック県では、その豊かな海洋史を記念してバリヤトラというお祭りを開催します。この祭りは同地で、1000年以上前から続く長い伝統を誇ります。ベンガル湾を渡り東南アジアのバリ島へ航海する商人たちは古来より、11月の満月の日、船が出航するために適した風が吹くこの日を、その年の長い航海を開始する日として祝ってきました。

バリヤトラ祭は例年、カタック県庁とカタック市公社が他にもいくつかの政府機関と協力して開催しています。9日間の祭りを通してカタックと近隣地区からは、何千人もの人々が河畔で開くアジア最大規模の野外見本市に集います。

バリヤトラ祭は文化的、歴史的な側面に加え、商業的側面も重要です。自動車や電子機器から地元の職人製品まで、あらゆるものが比較的安い値段で購入される期間でもあります。

折り紙でギネス世界記録を目指せ

カタック市公社は、コロナ禍の混乱を経た2022年の…

あと80%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

人口世界一国家インドから先取り!PRのネクストトレンド の記事一覧

「2万2000以上の折り紙ボート」インドと日本をつなぐイベントPR(この記事です)
Z世代のためのポッドキャスト「PRepトーク」 インドPR業界の未来へ響くスマートな好事例
「ローカルに考え、グローバルに行動する」多様な文化的文脈に適合させるPR戦略
世界のPR企業が集うイベントから学ぶ グローバルにおける現在地と最新知見
広報会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する