ボトムアップ施策とトップダウン施策の両面から繰り返しパーパスに触れる機会を設けているカンロ。社内の意識調査をもとにしながら、コミュニケーション活動に落とし込んでいる。社員それぞれの価値観と会社の価値観の共通点を見つけるワークショップも実施中だ。

糖の力を引き出す事業に挑んできたカンロ。培った技術を進化させ、「心がひとつぶ、大きくなる。」瞬間を積み重ねることで未来に貢献したい、そうした想いをパーパスに込めた。企業ロゴもパーパスを配したデザインに。カスタマーセンターに寄せられたエピソードをもとにパーパスキービジュアルも作成した。
「カンロ飴」をはじめ「金のミルク」「ピュレグミ」など、多様な飴やグミの製造・開発を手がけるカンロ。2017年に新たなCI(コーポレート・アイデンティティ)を導入し「糖から未来をつくる。」というタグラインを発表。その後創業110周年のタイミングとなる2022年には、パーパス「Sweeten the Future 心がひとつぶ、大きくなる。」を発表している(Sweeten the Futureは「糖から未来をつくる。」の英訳で、未来を明るくするという思いを込めている)。
「糖質制限」ブームの逆風
CIを刷新した当時、コミュニケーション上の課題として…
あと80%