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長寿企業の極意・周年イヤーの迎え方

400年を“感じてもらう”施策を意識 催事が社員のエンゲージメント向上に

カステラ本家福砂屋

社史や理念、事業の意義を見直す機会となる周年をどのように迎えるか。長寿企業から学びます。

カステラ本家福砂屋
1624年創業

3代将軍徳川家光の時代に、初代当主がポルトガル人からカステラづくりを学び、1624年に創業。以来、400年伝わるカステラの製造は、機械を使用せずに職人たちが手動で材料を混ぜるなど、昔ながらの手法を続ける。卵割りから焼き上げまでの過程を一貫して一人の職人が担当する「一人一貫主義」を採用。従業員は924人(2024年4月1日時点、グループ全体)。

カステラ本家福砂屋が2024年に創業400周年を迎えた。

メモリアルイヤーを「カステラと福砂屋を広めていただいた多くのお客さまに感謝する年」として策定したスローガンは「ゆっくりと未来へ」。そこには400年の歩みを続けてきた同社らしい思いが込められている。

「変えるものと変えてはいけないものを着実に見極め、カステラ文化の創造・普及・発展を今後も使命とし、ゆっくりと未来へ向けて一歩一歩、確実に目指していくという思いを言語化しました。スピード感がもてはやされがちな時代において、福砂屋が大切にしてきたことや400年という時間も伝えていけたらいいなと考えました」と語るのは、長崎本店の取締役常務を務める殿村修司氏。

記念ロゴは同社のアイデンティティでもある慶事・幸運の印「蝙蝠こうもりロゴ」と…

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