企画を立てる際に新たな視点を得たい、より伝わるメッセージにしたい……。こうしたクリエイティブな発想が求められる広報業務においては、その支援ツールとして生成AIを上手く使いこなしたいところ。実際にどのような活用がなされているのだろうか。
日本広報学会の「生成AIを活用した広報研究会」は2024年12月、「広報における生成AIの活用実態調査」の結果を公表した。調査は国内の広報関係者(広報部門担当者や広報代理業従事者など)を対象に2024年10月12日~11月11日に実施。有効回答数は121件。それによると、広報関係者における「生成AI導入率」は37.2%となり、「導入を検討」は17.4%だった(図1)。
図1 生成AIへの取り組みについて、企業・団体として現状最も適している選択肢を選んでください n=121

「創造性の補助」としてのニーズ
「生成AIを利用している広報業務」については、「コピーやリリースタイトルの案だし」と「記事要約や情報収集」が最も多く、「企画の壁打ちや...
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