編集部ではテレビ、ラジオ、雑誌・ウェブなど14媒体の責任者に「2025年に注目すべきキーワード」を聞いた。効果的な広報活動には、メディアが何に注目しているかを把握することが不可欠だ。これらのキーワードを軸に自社のストーリーを組み立て、メディアに響く企画立案のきっかけとしてほしい。
BS-TBS
2024年に反響のあった企画 or コンテンツ
コンテンツ:「バレーボールネーションズリーグ」
放映:2024年5~6月
男女世界16チームが集まる「世界最強国」を決める国際大会で、五輪、世界選手権と並ぶ三大大会の一つ。2018年(第1回)よりBS-TBSで放送。2024年度はパリ五輪の予選も兼ね注目された。2020年4月の現行調査導入以降、個人全体視聴率ではBS民放過去最高を獲得。
2025年注目のキーワード
1.Gemini Advanced
日本語での入力に対しても高い精度で応答する、生成AIツール
2.大谷翔平
3.旅行業界
情報提供したいと考えている広報担当者に向け一言 or 上手いと思った情報提供
50代以上が関心を持ちやすい企画に
BS放送は50代以上がメインの視聴ターゲット層であり、その視聴者層が関心を持ちやすいようなテーマを優先的に企画していきたい。そのようにターゲット層が分かりやすい情報・テーマを日頃から探している。

BS-TBS
コンテンツ編成局 局次長 兼 編成部長
山口健一氏(やまぐち・けんいち)
1995年から制作会社スタッフとしてTBSスポーツ局でワールドカップ、世界陸上などの番組を制作。2015年に入社。事業局、スポーツ番組担当を経て2021年『X年後の関係者たち~あのムーブメントの舞台裏~』制作プロデューサーに。
『こねくと』
2024年に反響のあった企画 or コンテンツ
コンテンツ:『こねくと』脚本家・野木亜紀子さん出演回
放送:2024年12月10日
毎週火曜の討論企画「空閑時評」(石山蓮華、でか美ちゃん、大島育宙)のゲストに野木亜紀子さんが登場。30代の出演者が毎週本音で討論する土台の中で、稀代のつくり手が参加する座組みに。放送終了後にもSNSなどでファンに周知され、radiko
タイムフリーで多くの聴取を得た。
2025年注目のキーワード
1.デバフ
対象の能力やステータスを低下させる効果。言論空間で頻発し「成長」を妨1 げていると考える
2.フリーライダー
コストを負担せずに利益だけを得ようとする立場。労働力不足のなか、増えていくと推測される
3.自然災害
対応や復旧における格差の拡大。そして、自衛隊の活動や防災庁の設置についての議論に注目している
情報提供したいと考えている広報担当者に向け一言 or 上手いと思った情報提供
副産物の効果的利用で価値向上へ
横浜DeNAベイスターズは、試合中や前後のオフシーンを長年にわたって録画撮影し続け、シーズン終了後は商業映画として成功させた。既存コンテンツと副産物の効果的な利用、それぞれの価値の向上が近年続いている成功例と考えている。

TBSラジオ
制作部 部次長「 こねくと」プロデューサー
鳥山 穣氏(とりやま・じょう)
2003年入社。番組制作、記者、TBSテレビ政治部記者、イベント担当などを経て2023年現職。主な番組に「ニュース探究ラジオDig」、「SCRATCH 差別と平成」(ABU賞、放送文化基金賞最優秀賞ほか)、「荒川強啓デイ・キャッチ!」「サステバ」など。
ニッポン放送
2024年に反響のあった企画 or コンテンツ
コンテンツ:オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム
開催:2024年2月18日
5万3000人のリスナーが集い、ライブビューイングと配信を含めると合計16万人が熱狂した、番組15周年を記念したイベント「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」。この実績が評価され、オードリーは第61回ギャラクシー賞DJパーソナリティー賞を受賞した。
2025年注目のキーワード
1.フェムテック
2.フレイル
加齢により心身が衰えた状態
3.radiko タイムフリー30
過去30日分の番組を時間無制限で聴けるプラン
情報提供したいと考えている広報担当者に向け一言 or 上手いと思った情報提供
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