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地域活性のプロが指南

高校生を対象に授業を実施 まちに来てもらうきっかけづくり

中田由起子(兵庫県伊丹市)

兵庫県伊丹いたみ市の魅力や自治体職員としてのキャリアなどについて、高校生を対象に授業を実施している筆者。授業後、どのような変化が表れているのだろうか。

2016年に私がシティプロモーション担当になってから8年が経ちます。新規事業として始まった伊丹市のシティプロモーションは、これまでに紹介した①「官民連携」②「伊丹大使」③「まちへの愛着」の取り組みをはじめ、様々な媒体や手法を活用しながら、たくさんの市民や民間事業者、行政職員等と一緒に、本市の目的である「人口の減少率を鈍化させる」ことの一役を担ってきました。

シティプロモーションの効果

本市の人口は、シティプロモーションを開始した2016年から微増し続けたのち、2019年をピークに減少し始めていますが、全国と比べるとその減少率は鈍化傾向にあり、それこそが最大の効果であったと考えています。

今後も市の方針に基づいたシティプロモーションを通じて、この数年間で信頼関係を構築してきた市民の皆さんや民間事業者等と連携し「まちの魅力」を発信し続け、人口減少という課題に挑んでいくことに変わりはありません。

高校での授業風景。筆者による授業を受けた生徒たちからは「伊丹市にこんないい所がたくさんあるなんて知らなかった」といった声が届いている。

次なるフェーズへ

シティプロモーションは、メインターゲットを、引っ越し検討時期の20~30代の子育て層とし、...

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