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地域活性のプロが指南

市民、市内企業、行政が協働 まちへの愛着がこもったPR冊子

中田由起子(兵庫県伊丹市)

兵庫県伊丹いたみ市の魅力をアピールする冊子の作成に挑戦した筆者。まちの商業施設から「置きたい!」と声がかかり、初版3000部が足りなくなることに。さらには広告事業も始まって……。PR冊子が進化する過程を紹介する。

自治体では「まちの魅力」を紹介する冊子をつくることがよくあります。伊丹市では、シティプロモーションが始まった翌年の2017年度から魅力を紹介するPR冊子を作成しています。当時は、一般財源予算約120万円を使い、冊子でありながらもスマートフォンをかざすと動画を見ることができるというAR(拡張現実)機能を活用したものを3000部作成しました。

“行政っぽくない”冊子に

その頃、私は冊子をつくった経験もなく、コンセプトの決め方や、市の魅力のどこをどのように伝えたらいいのかについて悩み、試行錯誤していました。そこで私が参考にしたのは、民間事業者が発行している冊子でした。

これまでの行政が発行する冊子とは全く異なる雰囲気にしたいと考え、民間事業者が発行している冊子等のように、大きく写真を掲載し、詳細な紹介については文章ではなく二次元コードを多用するなどの工夫をしながら、市民や飲食店の皆さんにもご協力をいただき作成しました。

そして行政担当者として様々な部署で出会った多くの市民の方と話す中で、数ある伊丹の魅力の中でも「見たい」「食べたい」「住みたい」の3つのテーマに絞って紹介することとしました。…

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