インドの国際PRイベントから見えてきた最新動向を紐解き、日本の広報担当者が活用できる知見と実践手法を解説します。
本コラムでは、インドの都市プネーで開催された2つの広報・PR関連の国際イベント、「PRAXIS 2024 (プラクシス2024)」と「IPRN AGM 2024」へ、筆者が現地参加した際に得た知見や抱いた所見を読者のみなさまにお届けします。
これらのイベント開催中には多くの方とともに、多くの知見にも出会います。時には、海外の事例なのに日本事例と同じような印象を受けることもありますが、「世界中で同じようなことをしている」との気付きもまた、意義があると考えます。日本にいる自分の現在地がより理解できるためです。
筆者は、コミュニケーション・広報のコンサルティング会社Key Message International(KMI)の代表取締役をしています。これまで国内/外資のファームなどで積んだ、デジタル・グローバルな広報・PR経験をふまえながら、グローバルPR市場からの知見や課題を独自の視点からお伝えします。
もう目が離せない国、インド!
もちろん、インドはむこう数十年、大注目の国です。2023年、インドの人口は中国を上回り、世界の人口数第一位になりました。その人口は国連によれば14億人以上で、2060年前後までには17億人前後に伸びる見込み。インドの人口構成は、3人に1人が10歳から24歳で、15歳から64歳の生産年齢人口や消費者人口が増える...
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