人材不足や人的資本経営への注目の高まりなど、働く人への関心が集まっている現在。静岡県掛川市の町工場、コプレックでは「工場で働く従業員の誇り」を高めるブランディングプロジェクトを実施。プロジェクトの背景にある思いや構想について聞いた。
コプレック
DATA | |
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設立年 | 1951年 |
従業員数 | 71名(2023年9月現在) |
主な事業内容 | 電気機器やOA機器、小型工作機など各業界に使われる精密板金部品の加工・製造 |
静岡県掛川市に本社を置くコプレックは、1951年の設立以来、板金の総合的な加工を行ってきた。主に製造業やエンジニアリング分野で活動し、精密金属加工を手がけている。
そんな同社が2022年から実施しているのが、ブランディングプロジェクト、「工場を、誇ろう。」だ。
本プロジェクトは、工場で働く同社の従業員が、自身の仕事により誇りを持って働けるようになることを目的に実施された施策。
具体的な取り組みとしては、企業理念と行動指針の策定、企業ロゴの刷新、コーポレートカラーの設定、オリジナルフォントの制作といったコーポレートアイデンティティを整理。新しいブランド基準を反映してコーポレートサイトをリニューアルしたほか、新工場も建設した(図)。
「工場を、誇ろう。」プロジェクトは、「日経クロストレンドBtoBマーケティング大賞2024」にて大賞を受賞している。
図 「工場を、誇ろう。」プロジェクト
製造業の慣習への問題提起
コプレックのリブランディングとして実施された「工場を、誇ろう。」プロジェクトだが、このプロジェクトに込められた「工場で働く人々が自身の仕事により誇りを持って働けるように」という思いは、1社に対してのみ向けられたものではない。取り組みの背景には、同社の代表取締役社長である小林永典氏が、20年以上製造業に携わる中で、業界全体に対して抱き続けていた思いがあった。
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