企業のサステナビリティ活動について、その重要性を従業員一人ひとりが理解し、日々の行動を変えていく。そうした状態を目指すには、どのような社内浸透のプロセスが必要なのか。法政大学の研究プロジェクト「サステナビリティにおける社内浸透研究会」の主宰者に聞いた。

サステナビリティにおける社内浸透研究会
主宰
サステナビリティコミュニケーション協会
代表理事
安藤光展氏(あんどう・みつのぶ)
サステナビリティ・コンサルタント。法政大学イノベーション・マネジメント研究センター客員研究員。専門はサステナビリティ経営、サステナビリティ情報開示。著書は『未来ビジネス図解 SX&SDGs』ほか多数。

サステナビリティにおける社内浸透研究会
主宰
法政大学 経営学部 准教授
北田皓嗣氏(きただ・ひろつぐ)
専門はサステナビリティ情報開示、サーキュラーエコノミー、サステナビリティへの従業員の認知。ISO/TC323(Circular Economy)のexpert(日本代表)を担当。著書に『創発型責任経営』(共著)など。
─「サステナビリティにおける社内浸透研究会」で企業の担当者と議論する中で、共通して見られる社内浸透の課題はありますか。
北田:一般的な社内浸透の枠組みには「認知→共感・理解(腹落ち)→行動」というプロセスがあります。…
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