スタートアップ企業で広報を担う106人に企業にとって、「転機」となった広報企画を聞いた。設立からの歴史が浅いスタートアップ企業が、これまでにない新サービスや新しい概念を世の中に効果的に発信していくためにはどのような工夫が必要なのか。

iCARE
サイトをフルリニューアル サービス認知向上など課題解決へ
当社は、ITと専門的な知見を強みに企業の健康経営を支援しているが、①テック・スタートアップ企業の認知が高く、専門性・人的サービスの認知が弱い ②大手企業が導入を検討する中で必要な実績・セキュリティ面のアピール不足などの課題があった。事業推進においては、専門家のネットワークづくりが重点課題に。そこで、コーポレートサイトをフルリニューアルし、各事業部の課題解決ができるよう、導線を整備。PR TIMES STORYや公式noteで創業背景やセキュリティへの取り組みも同時に発信したことで、パーパスや伝えたいメッセージ、セキュリティ面の優位性の認知に貢献。専門家の登録を促進し、コミュニティの活性化にもつながっている。
DATA | |
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事業内容 | 法人向けに健康経営・産業保健のソリューションサービスを提供 |
創業年 | 2011年 |
従業員数 | 140名 |
広報業務の担当人数 | 2名 |
活動内容 |
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反響の大きかった施策
コーポレートサイトリニューアル
実施時期:2023年8月
目的:健康づくりのプロフェッショナルカンパニーとしての専門性・信頼性を認知させ、各ステークホルダーの共感や行動を後押しすること
ターゲット:産業保健の専門家(産業医・保健師)、企業の管理職層、求職者

人事総務部 広報PRチーム
リーダー
呉 美里氏(お・みり)
広告・出版業界で営業や企画、ディレクターを経て、2021年2月マーケティング部入社、2022年8月よりリーダー、2023年2月より現職。
アイディス
noteで運用のオープン社内報 社員のリアル伝え採用力強化も
当社では採用促進と社内広報の2つを目的に2023年からnoteを活用したオープン社内報を運用。ひとつの記事内ではひとりの社員にフォーカスをあて、その社員の経歴や業務内容、習慣化していることなどを詳しく紹介している。社員の考え方や業務に対する姿勢などが伝わる記事を掲載することで、求職者や応募者に当社で働く様子をイメージしてもらい、入社後のギャップが少なくなるよう工夫している。また、社外だけでなく社内にも、その社員の人となりが伝わることで、普段業務でかかわる機会が少ない社員との新たなコミュニケーションのきっかけにもなり、…