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interview

前例踏襲の「上書き広報」に陥らず広報は何をすべきか問い続ける

佐桑徹

経済広報センターの常務理事を務め、6月で退任した佐桑徹氏。長年にわたり、経済界と社会とのコミュニケーションを促進する役割を担い企業広報を支援してきた。広報歴30年間、記者歴8年間の経験を通じて考えた、これからの広報活動に求められるものとは。

「広報が何なのか、全く分かっとらんぞ」。そう言われたのは40年前のことです。新卒で経団連事務局に入局後、立ち上がったばかりの経済広報センターに出向し仕事をしました。若手懇親会で、当時の事務局長から「広報って何だと思う」と問われ「マスコミ対応と社内報をつくること」と答えたら「社内報をつくることだけが、社内コミュニケーションではない」「広報と宣伝は違う」と基礎から鍛えられました。振り返ってみると「広報とは何か」と問われ続けたこの経験が私の原点だったのだと思います。

「上書き広報」になっていないか

広報担当者の中には「上書き広報」にとどまっている人がいます。...

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