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メディアの現場から

「トラッド」貫き創刊70周年 リアルな働く大人の装い提案

西川昌宏氏(ハースト婦人画報社)

報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。

1954年に『男の服飾讀本』として誕生し、2024年で創刊70周年を迎えた男性ファッション誌の『MEN’S CLUB』(ハースト婦人画報社)。アメカジ、アイビー、プレッピーなど数多くの海外トレンドを、「日本の男性には何が似合うか、どのように取り入れれば良いか」という視点で紹介してきた。

編集長の西川昌宏氏は「創刊から変わらない軸が『トラッド(トラディショナル)』というキーワードです。真面目になりすぎず、定番とトレンドの中間を目指しながら、地に足がついた好印象な大人のファッションを提案することを意識しています」と語る。

洗練された大人の装いを伝えるビジュアルに加えて、工場取材など読者の学びになる誌面づくりにも注力(2023年10月号)。

コスパを重視する堅実な読者

主な読者層は30代後半~40代前半のビジネスパーソン。子どもがいる人であれば手がかからなくなり、自分のためにお金を使う余裕が出てくる一方で、堅実さも必要な世代だ。そのため誌面ではコスパを意識したアイテム選びを重要視している。

例えば、ランウェイに登場する洋服は、最旬アイテムであるからこそ賞味期限も早い。一方で、同じラグジュアリーブランドの中でも、歴史的なストーリーがあり、そのブランドのアイコン的なアイテムであるバッグや靴ならば高価でもより長く使える。…

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