市役所広報からフィルムコミッションへと移り、街での映像作品の撮影を支援している筆者。ロケ支援の裏側とは。また、ロケ地となることで、街にどのような変化が生まれているのか。
2015年4月、神戸市広報課での任期を終え、市の外郭団体である神戸観光局(当時は神戸国際観光コンベンション協会)の一部門である神戸フィルムオフィス(フィルムコミッション)で働くことになった。
フィルムコミッションとは
フィルムコミッション(FC)は、映画、ドラマ、CMなどの映像作品のロケを地元に誘致し、スムーズなロケのためのサポートを無償で行う公的機関と定義されている。多くは地方自治体やその外郭団体等に設置されており、現在、国内には300以上のFCが存在すると言われている。映像制作者と地元の人や施設をつないで撮影を成立させ、作品が公開される際には地元ロケのプロモーションを行う。
神戸フィルムオフィスは、2000年に日本で初めてFCを立ち上げた4都市のうちの一つで、日本の中では先駆的な役割を果たしてきた。私はホテル在職時にはロケを受け入れる立場として、市役所広報課在職時はその活躍を広報する...
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