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コーポレートサイト フルリニューアルを実現

サイトで自社の存在意義をアピール ストーリーで事業を伝える、アサカ理研

アサカ理研

認知を得にくいBtoB企業にとって、自社の存在意義を示すことが昨今ますます重要となってきている。ブランドステートメントを軸に、事業の社会的背景を伝え、企業の活性化を図るアサカ理研のサイト刷新事例を紹介する。

都市鉱山などから有価金属の回収・再生を行う貴金属事業を主軸に展開する、アサカ理研。新たに策定した「ブランドステートメント」に併せ、2022年4月25日にリニューアルしたコーポレートサイトを公開した。

リニューアル背景として、「当社がメインとする3つの事業が環境負荷の低減と密接に関連する内容であることについて、その事業背景や思いをステークホルダーに示す内容にしたいと考えました」とサイトリニューアルに携わった、経営企画部経営企画室の湊晴香氏。また、サイト更新以降に増えた新事業に関する記載の追加、求職者などの閲覧も増える中でのスマホへの対応機能の搭載も求められていた。

そこで、企業の存在意義を伝える「ブランドステートメント」の策定と合わせて、サイトをフルリニューアルする方針に。2021年1月ごろから制作会社の検討を開始し、6月に会社を決定、要望や要件などを定めて8月から「ブランドステートメント」とサイトの作成に着手した。

サイトリニューアルと同時に策定した、「ブランドステートメント」。事業の根底にある考え方や、社員の思いを抽出。「アサカ理研らしさ」と、同社が目指していく「ビジョン」を表した。事業における資源循環だけでなく、「人の持つ可能性」を循環させることで企業全体の活性化を目指す姿勢を伝えている。

多角的な知見を取り入れる

ブランドステートメントのメインメッセージは、「Circulate the possibilities(資源の可能性を再発見し、循環させる。)」。創業当初より、「資源の有効活用」を軸に展開している事業の根底にある考え方を言語化した上で、今後「目指すべき姿」を示した内容だ。「ステークホルダーへ向け、社会背景を踏まえた自社の思いや役割を伝えるため、これまで社内に浸透していた企業理念をかみ砕いて再定義しました」と湊氏。取引先や株主に加え、ステートメントへの共感によって「入社希望者」を増やす採用面でのインパクトも期待した。

同時に刷新したサイトのトップに、「ブランドステートメント」を...

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