市区町村で発行している広報誌は今、どのような切り口で情報を届けているのか?同様のテーマを扱う広報誌から情報の届け方の工夫を探る。
具体的な対策提示と被害をイメージできる比較図
テーマ
災害に備えて
「市報とす」23年6月号 佐賀県鳥栖市
大雨・強風の災害に備え「マイ・タイムライン」(防災行動計画)をつくっておくことや事後の保険請求などに備え住まいの写真を撮っておくことを勧める。また大雨時に排水ポンプの運転を続けた場合と停止した場合を比べ、被害の大小をイラストで比較した解説も行った。「市民向け講座でマイ・タイムラインを扱った際『市報でも見た』との声があり少しづつ認知されていると感じた。比較図を並列配置することで初めて読んでも内容がイメージしやすいようにした」(鳥栖市企画政策部情報政策課)...
DATA | |
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発行日 | 毎月1回15日発行 |
判型 | A4判 |
配布方法 | 各戸配布(自治会経由)、公共施設などに設置 |
制作体制 | 企画政策部情報政策課の職員2名で制作 |
イラストで対策を直観的に伝える
テーマ
大雨・浸水の被害を防ぐために日頃の備えを!
「広報新宿」23年6月5日号 東京都新宿区
同号1面では、大雨・浸水の被害を防ぐための日頃の対策を、情報入手や避難経路確認など項目ごとにイラストを多数使って分かりやすく伝えた。2面では、地震や大雨の際に被害が生じやすい古い擁壁や高低差のある土地が残っており、それらに対する事前の備えや浸水対策の有効性を簡潔に伝えるため、点検すべき箇所をチェックリスト形式にした。「地下室の浸水対策」に関して、水圧でドアが開かなくなり危険な様子をイラストで伝えた。「これまでの紙面と違い、イラストで分かりやすくなったとの意見があった」(新宿区区政情報課)...
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