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企業のサステナビリティ

ポイントをしぼったサステナビリティ開示で印象付ける

関 美和 (MPower Partners)

近年、大企業だけでなくベンチャー企業にもESG経営が求められている。ESG経営の実践で得られる価値や、企業に向けたアドバイスについて、日本初のESG重視型ベンチャー・キャピタル・ファンド MPower Partnersに聞いた。

国や投資家からの要請によって、急速に注目が集まった企業の「ESG経営」。そもそも企業がESG経営を行う価値とはどのようなものなのか。

ESG重視型グローバル・ベンチャー・キャピタル・ファンドのMPower Partnersでは、国内スタートアップのESGの現状をまとめたレポートを2022年9月に発表している。そこでは、回答企業50社のうち45社がESGの取り組みを実践、42社がその効果を実感しているという結果に。また、「リソースがない」「ESG重要度の認識がばらばらで、実施までの合意形成が難しい」ことがボトルネックであると明らかにされている。

また、レポート内では国内外スタートアップへのインタビューをもとに、ESGに取り組む意義をまとめている。 ①ベンチャーキャピタルの投資基準としてESGの重要性が増しており、今後の資金調達が有利になる ②消費者の意識や企業への社会的要請の高まりを受け、売上が(短中期的に)増加する ③ESGの取り組みによって成長を阻むリスクを回避できるため、成長が(中長期的に)持続するといったことが意義として挙げられている。

社内理解を促す際にも、この「ESG実践の価値」を真摯に伝え続けることが...

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