日本唯一の広報・IR・リスクの専門メディア

           

取材がグンと増える上手い広報が実践していること

メディアの取材を増やす広報の10の原則

片岡英彦(東京片岡英彦事務所 代表/企画家・コラムニスト・戦略PR事業)

広報の全体戦略にもとづき、どのようなメディア露出を狙うのか。その具体的な施策を考えるにあたり、そもそもメディアが「取り上げたくなる」原則を押さえておくと、企画が立てやすくなります。

    Q1
    メディアからの取材を増やすために最低限クリアしておきたいポイントは?

A. 「社会性」があること、「旬な情報」であることをしっかりとアピール。

メディアが取材したくなる情報

❶ 社会課題の解決と関連づけた情報
❷ ちょっと役立つ情報
❸ 「1位」「初めて」のもの
❹ 季節感のある話題
❺ 今の時代を表す話題
❻ 対立軸がある
❼ 異色のコラボがある
❽ 大きいもの、動くもの、色鮮やかなもの

メディアに対して、企業関連の情報を持ち込む際には、いきなり自社の長所や商品の機能を伝えるのではなく、自分たちの情報が「社会的に意味がある」ことをしっかりと示していきます。報道や情報番組内で、企業の宣伝が行われることはまずありません。メディアが、取材する内容を決める時に最優先するのは「なぜ、今その話題を取り上げる必要があるのか」です。

そのため❶「社会課題の解決」と関連した情報ならば、扱いやすくなります。例えば、「自社のアプリのこんな新機能ができました」と紹介するのではなく、「今、働き方改革関連の法改正への対応が話題となっていますが、このアプリを活用することで無駄な残業が減っています」とアプローチしたほうが、関心を寄せてもらいやすくなります。

❷視聴者にとってお得・不便の解消となる「役立つ」情報や、❸「日本初」といった新しい情報も、メディアが取り上げる...

あと60%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

取材がグンと増える上手い広報が実践していることの記事一覧

取材がグンと増える上手い広報が実践していることの記事一覧をみる

おすすめの連載

特集・連載一覧をみる
広報会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する