テレビ東京出身で経済番組のディレクターを務めていた筆者が、実際に人気番組の制作者にインタビューしメディア対応の極意を聞き出します。
『がっちりマンデー!!』 |
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「テレビ全体に言えるのですが、従来は頻繁にチャンネルを変える、いわゆるザッピングする視聴者が多かった。ですが、近年は逆に、気に入るとチャンネルは変えない視聴者が増えています。番組を見ながら、スマートフォン片手に、SNSで番組の関連情報を調べるという見方です。特に土日はその傾向が顕著ですね」。
そう語るのは『がっちりマンデー!!』の開始以来、総合演出として番組の人気をつくり、支えてきたTBSテレビの大松雅和氏だ。
テレビ視聴、番組づくりの変化
昨今のテレビ視聴習慣の変化は、番組制作の「文法」にも微妙な変化を及ぼしている。「これまでは番組冒頭にザッピングされにくいもの、後半はしっかり見せたいものを置くというフォーマットが一般的でした。ですが、この方法がうまく機能しないことも多くなってきました。今まで常識だったつくり方を変えなくてはならないことを痛感しています」。
ユニークな企画のアイデアはどこから?
視聴習慣が変化していても、『がっちりマンデー!!』の変わらぬ魅力といえば、企画のユニークさだろう。
例えば「いま昭和の手法に脚光が!儲かる昭和メソッド」「謎の3文字が続々…儲かるアルファベット3文字!」など。一般的な経済番組とは、明らかに一線を画している。
いったいどのようにして、オリジナリティあふれる企画が生まれる...