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IRの学校

IRの学校 15時限目「IR担当者にとって重要なキラースキル」

大森慎一(バンカーズ)

イラスト/もとき理川

上場財部株谷:こんばんは。

大森:こんばんは。前回はIRの工程ごとに、必要スキルを整理したね。

上場:そうですね、他の管理・企画部門と同様な基礎スキルが必要というお話でした。

株谷:特別なスキルはなくとも、一定の知識は必要。例えばIR関連法令と開示ルールに対する知識や、企業分析・会計知識・各種ツールの使いこなし、といったスキル・知識が求められる、というところまでですね。

財部:キラースキルという印象的なワードもありました。今後取り組んでいくスキルアップの参考にしたいと思いました。

大森:では、プロセス別にIRの必要スキルを考えていきましょう。

上場:お願いします。

大森:個人のスキルを磨くならば、キラースキルの取得を目指してほしい。基礎スキルも大切だけれど、チーム内の誰かが持っていれば補完できるし、外部コンサルタントや協力会社などを活用すればいい。

財部:はい、分かりました。私はまずは基礎レベルから頑張ります。

大森:いいねえ、次に、IRの目的を意識してみましょう。前に仕事量は「狙った方向で達成した量」と話しましたが、覚えていますか?

財部:はい、この勉強会に参加した直後に聞いたことなので鮮明に覚えていますし、意識しています。

大森:ありがとう。では、IRの目標を、達成レベル順に「過不足なく的確に正確に開示する」「投資に資する情報を伝える」「自分の伝えたいことが伝わる」と定義してみる。

株谷:なるほど、まずはルールなどを満たす、次に投資者の欲求を満たす、そして、自分の開示者のニーズを満たす、ということですね。

大森:そういう言い方もできるね。では、これらの目標を念頭に進めよう。

基礎スキルとキラースキル

大森:まずは企画・情報収集。当然、企画を立てる上で基本となる開示ルールや関連法令を一通り知っていないと話にならない部分がある。

上場:はい、IR関連の知識は他部門とあまり共通事項のない、特殊な知識ですよね。覚えることが多くて大変です。

大森:そうだね。ただ全て暗記する必要はないし、応用が利かない覚え方は...

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