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担当者が語るIRの現場

投資家との会話で企業価値の向上につなげるワコールのIR

ワコールホールディングス

従来の定型的な情報開示に留まらず、多様な方法で株主や投資家、アナリストに社の魅力を伝えようと試みる、IR実務担当者が登場します。

ワコールホールディングスは、日本で事業を展開するワコールを中心に世界でインナーウエアの製造・販売を行っている会社です。創業者の塚本幸一は、第2次世界大戦でインパール作戦に従事し、壮絶な体験の末、帰国した際「生かされている人生を、世のため人のために尽くそう」と1946年に前身となる和江商事を興しました。

以来、「女性活躍」や「女性の社会進出」という社会環境の変化に機会を見出し、成長を実現してきました。海外においても1970年代から事業を展開しています。足元の海外売上高は、「Wacoal」ブランドを展開している非連結の会社も加えると1000億円を超え、国内事業に近い規模まで成長しています。

当社グループを取り巻く環境は、新型コロナウイルスの世界的な拡大により、急速に変化しました。環境課題や社会課題に対する消費者や社会の関心が高まり、消費者ニーズの多様化や流通の変化が起こる中で、売上の回復が遅れている国内事業の収益性改善や海外事業の成長持続が昨今の課題となっています。併せて、投資家に解散価値以上の評価を頂けておらず、長期的にPBRが1倍を下回っていることも喫緊の課題として認識しています。

IR活動では、これらの課題解決に向けた戦略と進捗を投資家に共有するための開示充実に...

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