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広報計画2023

「広報」は経営課題の解決策 効果があった施策と展望

今回のアンケートでは、試行錯誤の結果、成果が見えた施策を聞いた。不確実性の高い時代、持続的成長のために「広報」ができることとは。複雑化する経営課題へ立ち向かう、広報担当者のリアルを紐解いていこう。

Q 2022年に成果のあった広報活動は?

    PR施策はトレンド活かして

    コンテンツづくりに注力。特にサウナシーンでの飲料訴求を「からだにユーグレナのサウナプロジェクト」として実施したことで、温浴施設での導入が進み、SNSでの商品紹介頻度が上がった。

    ユーグレナ
    広報宣伝部 部長
    北見裕介さん

    ひとり広報でも露出を安定化

    ひとり広報で業務が集中する時期にもメディアアプローチを疎かにしないため、寄稿や連載の獲得を強化した。結果として、今年も1メディアでの寄稿連載を獲得した(3年目で3本獲得)。寄稿は、こちらの狙いを主導的に織り込めるほか、連載型で安定的な露出を確保できるのもメリットに。ただ執筆の労力がかかるため、インパクトの大きな大手メディアに絞り、寄稿の頻度も余裕を持つようにしている。

    エムステージ
    ホールディングス
    広報部
    武田友美さん

    社内報づくりは他部署と協働で

    社内広報の強化として、社内報をリニューアル。当初は広報担当者のみで作成していたが、総務人事部、業務管理室に声掛けをし、社内報作成チームを結成。3部署間で情報共有や役割分担を明確にし、内容の充実を図ったことで、発行回数も大幅に増加。社内への情報浸透や情報共有を充実させる体制が整った。

    アイリック
    コーポレーション
    経営企画室 室長
    古川満さん

    UGC増には双方型のやり取りを

    SNS(特にTwitter)で利用者の声を拾い、直接のコミュニケーションを図った。その声を積極的に社内共有した結果、UGC(口コミやレビューなど)が前年比1.5倍以上に増加。また地方メディアへの露出を狙い、プレスリリースの発信に合わせてメディアを開拓した。各地域に根ざした情報を提供するよう心がけ、露出につながった。

    akippa
    PR・Marketingグループ グループマネージャー
    石川絢子さん

    社内制度の発信で掲載が拡大

    製品のプレスリリースではなく、社内の制度(インフレ手当支給など)に目を向け、時流に合わせてプレスリリースとして発信したことで、専門誌がメインだったメディア掲載が全国紙やテレビへと広がり、掲載の連鎖を実感した。

    不動産
    企業規模:50~100人未満

    認知ある制度とコラボし訴求

    自治体とコラボした新しいふるさと納税の返礼品としてNFTを採用し、ブログやSNSを中心に注力的に対外発信を行った。

    あるやうむ
    CCO
    稲荷田和也さん

    リアル記者懇親会で理解促進

    注力しているセキュリティ事業で、サイバー攻撃の監視センターをリニューアルし発表会を実施。コロナ禍かつ専門的な内容であることから、誘致メディアを限定し小規模なリアル記者懇親会を開催。事業内容やリニューアルのポイントなどを説明したところ、日経電子版や専門の媒体で掲載された。お客さまからも施設見学の問い合わせが来るなど、高い成果が生まれた。

    SBテクノロジー
    経営企画部
    コーポレートコミュニケーショングループ
    マネージャー
    吉田文喜さん

    経営戦略に沿った施策を策定

    当社はスタートアップということもあり、1年前の私の入社時には、広報活動に戦略がなかった。そこで目標設計から見直し、経営戦略に沿って必要なパーセプションを獲得する広報戦略を策定。結果として、露出量は前年比4倍、注力した商品は年間ヒットランキングにノミネートし、狙ったパーセプションを獲得できた。

    TENTIAL
    経営戦略本部
    広報部 部長
    吉本慎之介さん

    広報担当者のブランディング

    着物を着用してPRするなど、広報担当者自身のブランディングを行った。さらに、メディア露出のための企画書作成や記者とのリレーション構築に注力。社内に散らばっている情報を、潮流も意識して企画書にまとめ提案したところ、大手新聞をはじめ掲載につながった。

    サイカ
    PR・ブランディング室
    江原晃子さん

    パーパス浸透起点にPR循環

    2022年の頭にパーパス制定を発表し、その浸透について社内外の活動を通じて行った。日経新聞へ全15段広告を出したところ、メディアから取材依頼が。取材を通じて講演の機会もいただくなど、好循環を生み出せた。

    マクニカ
    コーポレートマーケティング統括部
    統括部長
    堀野史郎さん

    合同発表会でPRの相乗効果

    3社で合同メディア発表会を...

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