テレビ東京出身で経済番組のディレクターを務めていた筆者が、実際に人気番組の制作者にインタビューしメディア対応の極意を聞き出します。
『あさイチ』 |
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インターネットコミュニティと同じくらい、あるいはそれ以上に、「受け手」との関係が「濃い」かもしれない朝のテレビ情報番組、それが『あさイチ』だ。
その『あさイチ』と視聴者の濃密な関係を最も端的に表しているのが、視聴者からのFAXやメールの「数」だ。
「(視聴者から関心ごとや番組への意見を募る)『あさイチアンケート』には、毎回1000通ほど回答が集まります。特に関心の高いテーマだと放送中に何千件と来ることも珍しくありません」。
こう語るのは、斎藤大輔チーフ・プロデューサーだ。斎藤氏とともに番組制作を統括する石塚利恵チーフ・プロデューサーも、『あさイチ』を担当するようになってから、視聴者からの反響の大きさに驚いたという。
「今までで最も反響があったのは、2020年10月5日に放送した『人生が輝くヒケツ!“推しのいる生活”のススメ』という特集です。事前のアンケートには、4万5000通もの回答が来ました。『これでこの特集をシリーズ化できる』という手応えを得ました」。
2020年10月に初回を、そして翌年1月には続編の「人生&社会が変わる!すごいぞ“推し活”パワー」を放送。あまりにも反響が大きかったこと、そして推し活には多種多様なジャンルがあることから...