企業ブランディングにおいてオウンドメディアをいかに活用していけばいいのか。オウンドメディアの構築・運用支援を行うスマートメディアが、企業ストーリーの配信プラットフォームを持つPR TIMESと共に解説した。
今や自社の魅力や差別化ポイントを伝え、認知度や理解度、信頼度を向上させる企業ブランディングはどの企業にとっても欠かせないものとなっている。実際、社内報やSNS、ウェブサイト、イベントなどさまざまな施策に取り組んでいる企業も多いだろう。しかし「ネタはあるが発信方法や発信場所がない」「ターゲットに読んでもらえない」などの課題を抱えている企業も少なくない。
コミュニケーション施策の核に
こうした課題について、スマートメディアの夏井悠氏は「企業ブランディングには、コミュニケーションやブランディングの方向性と、『伝える、伝わるコミュニケーション』の実現が重要」と話し、その核となる施策にオウンドメディアをあげた。「オウンドメディアはコミュニケーションの各施策のハブや受け皿となり、ストーリーとして一貫性を持たせる役割を担うことができます」。
では、オウンドメディアを構築する上で重要なポイントは何か。夏井氏は、❶戦略策定 ❷コンテンツの作成 ❸コンテンツの拡散方法、の3つをあげた。まず❶については「自社が保有する情報を整理しどのターゲットにどの情報を発信するか、方針を決めることが重要。さらに発信する場所によって担うコンテンツの役割や内容を明確化する必要があります」と話す。
続けていくつかの事例を踏まえながら❷、❸について説明した。例えば「コメ兵」ではサステナブルなファッションを楽しむためのメディアとして「KÓMERU」を運営している。立ち上げ当初は、ハイブランドアイテムの情報を扱うメディアとして販促活動に活用していたが、コーポレートブランディングも踏まえリニューアルを行ったという。
インフルエンサーやモデルがサステナブルなファッションの体験をする記事で共感を意識し、多くのステークホルダーが興味を持ちやすいコンテンツを作成。さらに社員とサステナブルブランドの対談も掲載している。「ステークホルダーもサステナブルへの意識が強まる中、時流を読んだコンテンツは非常に重要です」と夏井氏。さらにファッション×サステナブルの切り口でSEOコンテンツも掲載しており、集客も成功している。
そのほか大手調味料メーカーの事例も紹介。元々自社ドメインでコンテンツを配信していたがより広く届けるために、サービス開発の背景などのストーリーをプラットフォームのPR TIMES STORYを使ってメディア向けに配信。取材誘致につなげているという。
またPR TIMESの遠藤倫生氏は、PV数が伸び取材誘致にもつながるコンテンツには2つの編集軸があると述べた。「1つ目が、パブリックな視点で書くこと。宣伝とは異なるため『商品を買ってほしい』『ファンになってほしい』と直接的に言うのではなく、誰かに向けて思いを伝えることが大切です。2つ目が読者のためになることを書くこと。強い思いや失敗をありのまま伝えているものは共感を得やすいです」(遠藤氏)。
続けて夏井氏も「読者のためになる情報と、自分たちが発信したい情報のバランスが重要です」とオウンドメディア構築のポイントを説いた。
お問い合わせ
株式会社スマートメディア
https://sma-media.com
〒107-0062 東京都港区南青山1-24-3 WeWork 乃木坂
TEL:03-6450-5477