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メディアの現場から

働く女性を全方位から応援 仕事・生き方の悩みに寄り添う

集英社『BAILA』

報道対応を担当するPRパーソンにとって、気になるのがメディアの裏側。企業取材のスタンスや、プロデューサーや編集長の考えに迫ります。

集英社『BAILA』DATA

©BAILA2023年1月号通常版/集英社
撮影/土屋文護〈TRON〉


  • 発売日:毎月28日
  • 創刊:2001年5月
  • 発行部数:平均7.9万部
  • 編集体制:ブランド統括・紙媒体編集長と公式ウェブ『@BAILA』編集長を含め、編集者11人。企画会議は月に1回程度。
  • 2001年創刊の女性ファッション誌の『BAILA』(集英社)。「等身大フェミニンベーシック」をテイストとしたファッションを中心に、美容、学び・お金、働き方など30~40代の働く女性に寄り添う情報を届けている。

    読者の属性は、年齢は33歳前後(20代後半~30代後半)、居住エリアは首都圏が多い。未婚と既婚の比率はほぼ半々で、世帯年収が1000万円以上のパワーカップルに属する人も多いのが特徴だ。

    休み方改革や学びの特集も

    2021年6月から編集長を務める杉浦歩氏は「着こなしの提案や美容といったファッション誌の基本を大切にしつつも、仕事の処世術や自分の内面に向き合うものなど、人生について考えるヒントになる特集を意識的に入れています」と語る。

    例えば、2022年3月号の「私を変える 新しい休み方」では、「休みたくても休めない」と悩む読者に向けた“休み方改革”を20ページにわたり特集。2022年2月号では「学べる人は一生楽しい!」と題し、「大人の学び」について第一特集で深掘りした。杉浦氏が編集長に就任してから新しく打ち出した「働くわたしがゴキゲンっていいね!!」というキャッチフレーズは、「自分の機嫌は自分で取る、そんな自立した意志を持ち精神的に成熟した働く大人の女性を全方位で応援する」という思いが込められたものだ。

    「『BAILA』読者はSNSなどを駆使して情報を得るのが上手な方々である一方で、『本当に自分にフィットした情報がない、自分ごと化できない』と迷っている方も多いです。忙しい読者の方々に『BAILAは自分のためにチューニングされた情報が一冊にバランスよくまとまっているな』と感じてもらえる雑誌づくりに力を入れています」。

    人と会う機会が増えてきたという時勢を捉え、2022年11月号では女友達と会う日、仕事の日、気になる彼とデートの日など、30~40代の働く女性のシーンに合わせた旬のコーディネートを提案。

    ©BAILA2022年11月号/集英社

    2022年3月号で「新しい休み方」を大特集。休み方の変化で人生が豊かになった女性たちの体験談をリポートした。

    ©BAILA2022年3月号/集英社

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