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スタートアップ広報と業務効率化

持続可能な宇宙開発 伝わる文脈づくりと取材対応の工夫

SPACE WALKER

使い捨てロケットによる海洋投棄の問題を見据え、ECO ROCKETやタンクの研究開発を進めるSPACE WALKER。伝わりやすい文脈づくりや、より効率的な取材対応でメディア露出の幅を広げている。

「宇宙がみんなのものになる」をスローガンに掲げ「誰もが飛行機に乗るように、自由に宇宙を行き来する未来の実現」を目指してスペースプレーンの開発を行う東京理科大学発ベンチャー。地球と宇宙を行き来する「ECO ROCKET」を開発し、2029年の有人サブオービタル飛行を目指す。

DATA
設立 2017年
事業内容 有翼再使用ロケット(スペースプレーン)の設計開発、コンポーネントの開発・製造・販売、宇宙関連イベント等の企画・提案、その他関連事業
従業員数 26名(2022年6月時点)
株式 非上場
広報担当部門 経営企画室、SNSはインターンシップ生と共に運用

世界中で打ち上げられているロケットの約7割は使い捨てられ海に投棄されている。使用される燃料も環境負荷が高いものが多い。宇宙開発が活発になる中、持続可能で地球に優しい宇宙開発ができないか。こうした課題に取り組むのが、バイオ燃料を使用し、有翼再使用型のロケットを研究開発するSPACE WALKERだ。2029年に人を乗せた宇宙旅行の実現を目指す。

2021年に同社にジョインしたのが、経営企画室 PR・サステナブル推進顧問の流郷綾乃氏だ。フリーランス広報として活躍するだけでなく、昆虫テック事業のムスカの代表取締役CEOを務めた経験もあり、経営目線での広報を実践する。

流郷氏がまず着手したのは、文脈の整理とブランディングだ。同社が開発するのは、飛行機のような形をしている有翼式の再使用型ロケット。「地球と宇宙を行き来するモビリティであることをしっかり伝えなければと思いました。燃料も牛糞に含まれるバイオガスを活用しています。技術開発者にしか分からない用語で伝えるのではなく、世の中に根付き始めた持続可能や脱炭素といった...

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