サステナビリティ推進に関するコンテンツ配信は、その領域が多岐にわたり、社内からの情報収集が欠かせない。東京海上ホールディングスでは、サステナビリティ室が中心となり、社員の声をコンテンツに活かす仕組みを整えている。

東京海上ホールディングス公式サイト内のサステナビリティページ。
URL:https://www.tokiomarinehd.com/sustainability/
東京海上ホールディングスのサステナビリティに関する発信のポイント
●事業に取り組むこと自体が社会課題解決につながっていることを発信
●コンテンツの制作には、全国から手挙げ制で集まったメンバーも参加
●社内アンケートで定期的にコンテンツへのフィードバックを得る
●社員一人ひとりがわがこととして取り組めるよう具体的な好取組事例の発信も行う
「お客様や地域社会の“いざ”をお守りする」。東京海上グループのサステナビリティ推進の取り組みは、創業時から目指す、このパーパスが起点となっている。同社の公式サイト内に設置するサステナビリティ関連情報を発信するページにおいても、事業活動を通じた社会課題解決に取り組むことで、持続可能な社会の実現へ貢献していくサステナビリティ戦略の考え方を明記し、グループへの理解を促進する。
サイトコンテンツのもとになっているのが、年に1度発行する「サステナビリティレポート」だ。毎年9月末のレポート発行にあわせ10月から11月にかけてサイトを更新。新たな施策が加われば随時サイトを更新する形で連動を図っている。
サステナビリティレポートは関連情報やデータを網羅するため、そのボリュームは約200ページに及ぶ。一方で、サイトでは「あらゆるステークホルダーに分かりやすく最新情報を発信する」という編集方針を置く。レポートと同様の内容を読めるようにしているが、一般の人にとっては「分量が多すぎて読み切れない」という課題もある。そこで大事にしている考え方や目指す姿が伝わるように、コンテンツのメリハリをつけて掲載している。