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サステナビリティサイトと広報成果

リリースでは伝えきれない物語を 読者の共感が指標のひとつに

スターバックス コーヒー ジャパン

スターバックス コーヒー ジャパンは、日本上陸25周年の2021年8月にオウンドメディア「STARBUCKS STORIES JAPAN」を立ち上げた。取り組みの背景や思いをはじめとしたストーリーを伝えて共感を生み出し、読者である顧客との繋がりの深化を目指す。

サイトには、パートナー(従業員)の思いや多様性にフォーカスする「PEOPLE」をはじめ「PLANET」「COMMUNITY & CONNECTION」「CUSTOMER EXPERIENCE」の4カテゴリの記事が掲載されている。
URL:https://stories.starbucks.co.jp/ja/

「スターバックスストーリーズジャパン」とは、スターバックス コーヒー ジャパン(以下、スターバックス)がコーポレートサイトとは別に運営しているオウンドメディア。同社の取り組みの背景、つまり「ストーリー」をより深く伝えるサイトとして、サステナビリティやエシカルな活動、インクルージョン&ダイバーシティなどをテーマにした記事を掲載している。

サイト設計に活かした理念

サイトのコンセプトを説明するのは、同社インテグレイテッド マーケティング コミュニケーション部 デジタルエンゲージメントチーム チームマネージャーの髙木恭子氏。「現在、4万人いるパートナー(従業員)が常に意識しているのは、創業者であるハワード・シュルツの理念“常に利益と社会的良心を両立させること”です。サステナブルなトピックを多数掲載するストーリーズのサイト設計にも、この思いはしっかりと活かされています」。

サイトのターゲットは社内外問わずスターバックスのファンである人たちだ。スターバックスストーリーズジャパンの編集長を務める、同社広報部部長 鈴木教子氏は言う。「サイトを通じてハワードの理念や我々の行動に共感していただけることがすごく大切だと思っています。そこで不特定多数向けではなく、まずはファンに向けて情報発信することを心がけています」。

またサイトの運営体制としては、髙木氏がチームマネージャーを務める「デジタルエンゲージメントチーム」と広報との連携が欠かせないと話す。「同チームは、ふだんからSNSでの情報発信を行っています。そのため、スターバックスストーリーズについても、情報発信のタイミングや内容について、頻繁に連絡を取り合うことにしています」(鈴木氏)。

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