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サステナビリティサイトと広報成果

ライオン、90の部署をめぐる地道なサステナビリティ浸透活動

ライオン

SDGsなどの背景からサステナビリティに関する発信が欠かせなくなっている中で、どのように情報収集などの効率化を図っているのか。また、発信の効果についてはどのように考えるべきなのか、ライオンのサステナビリティ推進部に話を聞いた。

ライオン公式サイト内のサステナビリティページ。
URL:https://www.lion.co.jp/ja/sustainability/

ライオンのサステナビリティ情報発信のポイント

●サステナビリティ活動は企業価値向上そのもの

●各部署への説明、自社学習コンテンツでの動画公開で発信への協力を募る

●講演や出前授業の依頼などの反響も成果のひとつ

●誰のための、何を実現する活動なのかを見極める

「サステナビリティサイト・アワード2022」最優秀賞となるゴールドを受賞したライオン。同社は、投資家への発信という目的はもちろん、学校の授業でもSDGsが重視されている背景などから、サステナビリティ活動が企業価値向上そのものであると判断し、企業サイト内にサステナビリティページを設けている。

事業領域がBtoCということもあって、以前から「堅苦しくなりすぎず、親しみを感じてもらえるようなコンテンツ制作を」という思いがあったそう。その表れのひとつが、サステナビリティページ内にある、社員のサステナビリティに関する取り組みをまとめたブログ「サステナブルな社員たち。」の開設だ。サステナビリティ推進部が、各部の社員から情報を集めて投稿しているという。

サステナビリティページの年次更新は毎年6月末。その3カ月ほど前からブログの情報収集を始めるそう。サステナビリティ推進部からword形式の情報記入フォームを各部の担当社員に送り、サステナビリティに関する取り組みの概要などを記入してもらっている。情報が届き次第、それをもとに同ブログの編集担当者1名がその都度記事を執筆・更新。こども食堂での活動や小学校への特別授業について報告する記事などが公開されている。

サステナビリティについてしっかりと理解してもらい...

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