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IRの学校

IRの学校 11時限目「『IR戦略』の具体的なプラン」

大森慎一(バンカーズ)

イラスト/もとき理川

上場財部株谷:こんばんは。

大森:こんばんは。

上場:基本的な戦略を作成してみたのですが、ご意見いただけますか?

大森:いいねえ、ちょっと拝見します。⋯いいんじゃないかな。「ファン株主を増加させ、株式需給のベースをつくる」ですか。売ったり買ったりしてくれる株主もファン株主の一部としている点が興味深いね。

上場:ありがとうございます。前にそんなお話もいただいたので、意識してみました。

大森:逆に恐縮です。後はあえて言うなら、中期的な目標はそう設定するとして、一年間の目標を設定することと、具体的な行動プランに落とすことを意識して、客観的な数値目標をもう少し丁寧につくることかな。

上場:具体的な行動プラン、ですか?

大森:そうだね、数値目標を設定しているのはいいんだけど、さらにその達成のための要素、考慮・対処すべき課題を個々に洗い出して、それぞれの現状と目標を整理するなどして深める、行動プランを想定するってことかな。

株谷:要素分解ってやつですね。

大森:さすが、補足ありがとう。

株谷:株主さんの視点からの考察も加えるといいかもしれませんね。

大森:いいねえ、視野を広げたり、視座を変えたりすると抜けたり漏れている項目・要素も見えるかもしれないね。いずれにしても次のステップとして、年間スケジュールやツールを検討するところで、並行して検討してね。

上場:ありがとうございます。検討を続けます。

財部:スケジュール案はどうですか?

大森:いいんじゃないかな?個人株主説明会に結構力を入れているようだけど、どんな形で行う予定?

財部:ありがとうございます。一応、ウェビナー形式を考えています。

大森:なるほど、集客はどうするの?

財部:あっ、IRメールやSNSを活用します。

大森:ははは、次のステップでは、もう少し考えた方がいいかもね。IRメールを購読したりSNSをフォローしている人たちは、既存の潜在ファン層だから一番意識した方がいいけど、もう少し外側の一般投資家からの導線も考えてみようか。

財部:はい。そうすると、広告媒体を使う必要があるから、予算の計上も必要ですね。

大森:そうだね、そういう感じで、次からのステップを充実させていってね。

上場:戦略、年間スケジュールまではとりあえず合格点ですか?

大森:いいんじゃないかな。...

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