BtoB広報がより重要に 社会的な関心集める「アジェンダ」設定とは
市場が成熟し製品やサービスなどでの差別化が難しくなった時代において、企業成長を続けるには、社会的な関心を捉えた「アジェンダ」(議題や課題)を設定し、それに応える企業の存在意義「ソーシャルメッセージ」を発信することが効果的だ。
BtoB広報の実践
自社技術の活用/オウンドメディア/展示会/採用広報/素材・化学
「MOLp®」オウンドメディア。
DATA | |
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創業年 | 1912年 |
社員数 | グループ全体で1万8780人(2022年3月31日現在) |
広報体制 | コーポレートコミュニケーション部26名 |
大手化学メーカー三井化学のグループ有志が「感性からカガクを考える」をテーマに始めた「MOLp®(そざいの魅力ラボ)」。優れたブランディング事例を表彰する「Japan Branding Awards 2021」では「Rising Stars」を受賞した。
設立の目的は、業務の分業化や「素材」という業務領域のため見えにくくなっている、社会的役割や貢献を世の中に問いかけることで再認識し、外部との連携を通して、自らの可能性を体感すること。時代に合わせた顧客価値の創造について研究し、自社の技術を使ったプロダクトを作成。新しいブランディングやマーケティング手法も実験的に取り入れる。