BtoB広報がより重要に 社会的な関心集める「アジェンダ」設定とは
市場が成熟し製品やサービスなどでの差別化が難しくなった時代において、企業成長を続けるには、社会的な関心を捉えた「アジェンダ」(議題や課題)を設定し、それに応える企業の存在意義「ソーシャルメッセージ」を発信することが効果的だ。
BtoB広報の実践
世界初/カーボンネットゼロ/環境目標/記者発表会/商品化計画
DATA | |
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創業年 | 1919年 |
従業員数 | 1539人単独/4589人連結(2022年3月現在) |
広報体制 | マーケティング部5名、総務部5名(兼任含む) |
建設用クレーン大手のタダノは4月、世界初となる電動ラフテレーンクレーンの商品化計画について、記者発表会を開催した。脱炭素社会の実現に貢献する取り組みの一環。
従来クレーンの稼働・走行には多くの軽油を消費しCO₂が発生することから、電気の力で作業や走行ができる電動ラフテレーンクレーンの商品化に至った。試験を実施する最中での発表で、取り組み姿勢をアピール。氏家俊明社長は、取引のなかった企業からも意見を集めたいとの意向を示した。プレスリリースは日英同時で発信。「世界初」のインパクトとともに、2023年の国内...